観察眼 (⦿⦿)


今。
お客さまが発熱すると
スタッフはドキドキしてしまう。




でも発熱なんて
珍しくもない、よくあること。
冷静な判断で
見極めないとなりません。


5月に入り
気温が上がって
汗ばむ暑さの日も
ちらほら。


要介護度の高い
虚弱な高齢者ほど
体温調節がむずかしいもの。
外気温が高い日は
からだに熱がこもって
体温が上がることも
あるのです。

そんな時は衣類の調節や
アイス枕でクーリング。

熱はスっと下がります。


毎朝のバイタルチェック。
血圧、脈、体温の確認。


特変のあるお客さまがいると
スタッフは事務所に
報告をいれてくれます。


『〇〇さん、今37.2℃です。
今日のお風呂、どうしましょう』

☝︎☝︎☝︎

私がこの報告をうけたら
こう言います。

『その報告だけでは
決められないな…(´・×・`)』


数値の異変はもちろん重要。

でも私たち介護スタッフが
気づく、感じる、
その人の変化。
それは大切な判断材料です。

それらを合わせて報告できるのが
介護のプロ。


顔色は?活気は?
昨夜はよく眠ってた?
食欲は?
便秘や下痢してない?
尿の出は悪くない?
濁ってない?

観察のポイントは
たくさんあります。


早い段階で異変に気づき
観察、報告、医療につなぐ。


適切な対処により
症状が悪くならないうちに
回復に向けたケアをおこなう。
この流れがとっても大事。


少し前の話しですが。



在宅の高齢者を支える
小規模多機能のスタッフが
一人暮らしのおじいちゃんの
家に訪問しました。
お届けしたお弁当を
食べる様子が…いつもと違うと
感じたそうです。


食べ物を口の片側に寄せて
咀嚼している。
いつもこんな食べ方しないのに。
そういえば 顔つきも
なんか変だな…

ガーデンに戻ってきたスタッフが
報告をくれました。

気になったので再訪問。

顔の片側が
たしかに下垂している。
手や足に失調はない。
歩行も 変わりない。
発語もしっかりしている。


でも…いつもより血圧が高い。


なんだろう…
もともと動脈硬化があり
脳梗塞のリスクが高いことは
わかっている。

まさかの…もしや…
だったら大変。

離れて暮らす家族に連絡し
こちらで病院へと
お連れしました。

診断は、ウィルス性顔面麻痺。
抗生物質の点滴を受け
3日間の入院で
元気になって帰ってきました(^_^)
まさかの… もしや…
じゃなくて
ホントに良かった。


“ いつもと違う ”

それは
“いつも” を知ってないと
気づくことのできない
簡単なようでむずかしい、
すごく大切なこと。


些細な変化に気づき
的確な報告ができるのが
介護のプロ。


ガーデンコート船橋三山で
たくさん育んで行きたいものです。

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