なんで行くのか

通所のサービスの場合。

 

「そこ」に行くことを

本人が納得しているパターンと

「そこ」になぜ行くのか

本人が理解していないパターンが

あると思います。

 

認知症の高齢者を多く

受け入れている小規模多機能では

後述のパターンが

多いと感じます。

 

ご本人が理解、納得することは

むずかしけれど

介護するご家族の休息のため

本人の安全のため

「ここ」に来てもらいたい。

 

認知症をもつ多くの皆さんは

「自分でなんでもやっているんだ」

「ご飯だって作っていますよ」

「お風呂なんか毎日入ってるわよ」

と言います。

でも実際は・・・ できていない。

 

自分は出来ていると言うのに

赤の他人である私たちが

「いやいやいや、出来てないですって~」

とは口が裂けても言えません。

 

自尊心を傷つけずに

進んで「ここ」に来てもらうには

どうしたらいいのか。

考えるわけです。

自分でなんでもやっている!と

ご本人が仰るわけですから

【介護サービス】を受ける場所

というニュアンスはNGワードです。

 

☆★☆  ☆★☆  ☆★☆  ☆★☆

 

認知症により色々なことが

うまく出来なくなると

家族は それを

先回りしてやってくれるようになる。

出来なくなったことで

本人が傷つかないように。

 

そんな生活がつづくと

知らず知らずのうちに

役割を失う。

自信も失う。

 

そんな人たちをたくさん見てきました。

 

だから私たちは頼るんです。

その人の好きなこと、得意なことを

情報収集して 頼るんです。

 

先日、ご利用を始めたばかりの

男性ご利用者。

家にヘルパーが来たり

「通い」の車が迎えにきたり。

なんでなのか?と思われているようで。

 

「○○さんお願いしたいことが

あるんですよ。

外のアジサイが枯れたままになって

いるので、来年も咲くように

短く枝を切ってもらえませんか?

私じゃ~ うまく出来ないの (*´з`)…」

 

次の来園日。

ポケットから軍手を出して

「いつでも出来るように持ってきたよ」

ニッコリして言うのです (*^_^*)

 

キターーーーーー(^_-)-☆

これこれ。

この顔が見たかった。

 

スタッフに見守りをお願いして

やってもらいます。

 

f:id:gc-funabashi-miyama:20200917203433j:plain  f:id:gc-funabashi-miyama:20200917203333j:plain


ひと仕事終えると

スタッフが労いの声かけをします。

『○○さん、ありがとう!

本当に助かりました~』

 

自分が役に立てる場所。

必要としてくれる場所。

 

ガーデンコート船橋三山は

そういう場所で

あり続けたいです。