なんで行くのか
通所のサービスの場合。
「そこ」に行くことを
本人が納得しているパターンと
「そこ」になぜ行くのか
本人が理解していないパターンが
あると思います。
認知症の高齢者を多く
受け入れている小規模多機能では
後述のパターンが
多いと感じます。
ご本人が理解、納得することは
むずかしけれど
介護するご家族の休息のため
本人の安全のため
「ここ」に来てもらいたい。
認知症をもつ多くの皆さんは
「自分でなんでもやっているんだ」
「ご飯だって作っていますよ」
「お風呂なんか毎日入ってるわよ」
と言います。
でも実際は・・・ できていない。
自分は出来ていると言うのに
赤の他人である私たちが
「いやいやいや、出来てないですって~」
とは口が裂けても言えません。
自尊心を傷つけずに
進んで「ここ」に来てもらうには
どうしたらいいのか。
考えるわけです。
自分でなんでもやっている!と
ご本人が仰るわけですから
【介護サービス】を受ける場所
というニュアンスはNGワードです。
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認知症により色々なことが
うまく出来なくなると
家族は それを
先回りしてやってくれるようになる。
出来なくなったことで
本人が傷つかないように。
そんな生活がつづくと
知らず知らずのうちに
役割を失う。
自信も失う。
そんな人たちをたくさん見てきました。
だから私たちは頼るんです。
その人の好きなこと、得意なことを
情報収集して 頼るんです。
先日、ご利用を始めたばかりの
男性ご利用者。
家にヘルパーが来たり
「通い」の車が迎えにきたり。
なんでなのか?と思われているようで。
「○○さんお願いしたいことが
あるんですよ。
外のアジサイが枯れたままになって
いるので、来年も咲くように
短く枝を切ってもらえませんか?
私じゃ~ うまく出来ないの (*´з`)…」
次の来園日。
ポケットから軍手を出して
「いつでも出来るように持ってきたよ」
ニッコリして言うのです (*^_^*)
キターーーーーー(^_-)-☆
これこれ。
この顔が見たかった。
スタッフに見守りをお願いして
やってもらいます。
ひと仕事終えると
スタッフが労いの声かけをします。
『○○さん、ありがとう!
本当に助かりました~』
自分が役に立てる場所。
必要としてくれる場所。
ガーデンコート船橋三山は
そういう場所で
あり続けたいです。